英語圏の海外就職のためにするべきことまとめ

折角身につけた英語力を仕事に活かしていきたい!こう考えられている方は多いのではないでしょうか。

筆者はカナダで大学卒業後、現地日系企業にて就職し永住権を取得。日本ではアメリカ系企業にて外国人を含むエンジニアのダイレクトリクルーティングを経験しました。採用側の視点を活かし、国内外のコネクションと体験談をもとに実際に役立つ国際派就職のポイントをお伝えします。

英語の求人案内でチェックすべき表現まとめ

海外の求人をチェックしていると、「Job description」や「Referee」やといった、普段あまり聞きなれない単語に出くわすことがよくあります。今回は海外の求人をチェックする際に役立つ、覚えておきたい求人に関する英単語をご紹介したいと思います。

「応募者」を指す言葉は”Applicant”もしくは”Candidate”

両方とも海外求人の中で頻繁に使われる単語で、応募者を意味します。実際はApplicantは仕事に応募する人を意味し、Candidateは面接で選ばれる人を意味しますが、求人広告の中では「応募する側の人間」を指す単語として区別なく使われています。

Applicant / Candidate must meet this requirement. (応募者は必ずこの条件を満たしていなければならない)

というように、応募する側が気をつけなければならないことが明記されているので、Applicant / Candidateが主語に来ている文章には特に注意を払いましょう。

求人が出ている仕事の内容は”Job description”(仕事詳細)でチェック!

Job descriptionは仕事の内容を意味し、求人対象となる仕事について細かく説明してくれている部分です。その仕事の概要、業務内容について細かく記載されています。応募者はここを見ることで、求人の内容が自分の経験、スキル、興味のある対象をマッチするかをチェックすることができます。

例えばセールスやマーケティング関係の求人の場合、

Services existing accounts, obtains orders, and establishes new accounts by planning and organizing daily work schedule(既存顧客に対するサービスとセールス業務。それに加えて日常業務を遂行しながら新規顧客の開拓)

という内容がJob descriptionに含まれています。あまりにも内容が多すぎると読むのがイヤになりますが、このJob descriptionをしっかり把握しているかどうかで、レジュメやカバーレターの書き方も変わってきます。ここはしっかり時間をかけて理解していきたいところです。

“Selection Criteria”(採用基準)が出てきたら要注意!

求人広告の最後のあたりで Selection Criteria(選択基準)という単語が出てきたら要注意です。大抵の場合、

Please include the selection criteria in your cover letter.(Selection Criteriaをカバーレターの中に記載してください)

とあり、自分がその基準をクリアしている理由を明確に書く必要があります。採用担当者を納得させられるよう、それぞれの選択基準内容について、自分の能力、スキル、前職での業績・評価を総合的にまとめなくてはなりません。

書き慣れていないと、かなり骨が折れる作業です。一般的にSTAR手法と呼ばれるS(Situation)状況、 T(Task)職務、 A(Action)行動、 R(Result)結果を用いて論理的に相手側を納得させる文章を書くことが求められます。例えば、

Ability to apply academic knowledge and concepts to practical situations(自分の持つアカデミックな知識や概念を日常の実務に役立てることができる、これに関してのあなたの能力を例を引用して説明してください)。

というSelection Criteriaがあったとします。

日本語のように謙遜やあいまいな表現は一切必要なく、「私にはこういう能力とスキルがあって、前職ではこういう業務の時にそれが役に立ち、その結果、会社に大きな利益をもたらすことができました。」というように、とにかく一直線の論理的な文章が必須です。自分で具体的な状況を過去の職務経験から拾い出し、それを上手く説明するところから始めなくてはなりません。

政府関係の仕事や大学の教員などのプロフェッショナルな職種の求人には、必ずこのSelection Criteriaが出てきます。

“Reference”(推薦状)を提出しなければならない場合も

海外の求人では応募する際、Reference(推薦状)をResumeとCover Letterと合わせて提出しなければならない場合があります。さらに採用を決定する直前の最終段階になると、採用担当者がReferee(推薦者)に連絡をとって応募者のスキル、前職での評価、功績などの聞き取り調査(!)をします。

Refereeには自分の直属の上司やマネージャーレベル以上のポジションに就いている人の名前を書くようにしましょう。

上手くインタビューまで進んでも、最後のReference Checkで落とされてしまった……ということがないように、普段の就業態度が大切なのは海外でも同じですね。

以上、いかがでしたか? 海外の求人の出し方は日本とは違い、自分の能力、経験をいかにうまくプレゼンできるかにかかっているといっても過言ではありません。1つ1つ英語表現を学んで、魅力的に見せるコツを掴んでください!

海外就職に欠かせないカバーレターの書き方はこちら

英語圏の海外就職のためにするべきことまとめ

現地のキャリアフェアに赴く

キャリアの構築は、最初が一番難しく、かつ最も大切でもあると思います。若さを武器に新卒ではないと入り込めない業界もありますが、何と言ってもこれといった経験がないのが最初の難関でもあります。そして海外大学を卒業した場合は、卒業の時期が普通の日本の大学とは、ずれてしまうのが難点でもあります。まずは海外大学を卒業した場合は、事情が許す限りCFNのキャリアフェアに参加するようにしましょう。

ボストン、ロサンゼルス、サンフランシスコなどで定期的にキャリアフェアを開催しています。CFNはキャリアフェアに参加するだけでなく、履歴書の登録が行えます。企業はこのデータを閲覧して、参加者にスカウトメールを送りますが、企業側もそれなりの金額を支払ってこれらのフェアに参加してきています。

日本とは違う国際派の新卒就職活動

これらの海外開催のフェアに参加できる企業は、その企業がある程度の人材投資に余裕があることの表れでもあります。またCFNは基本新卒をターゲットにしているため、参加者側には登録の敷居が低いというメリットがあります。これらのキャリアフェアでは日本の就職活動とは違い、短期決戦で就職が決まる場合も多いです。

興味のある会社のウェブから求人案内をチェックする

上で紹介したジョブボードだけでなく、自分が興味のある会社・企業のウェブをチェックして、求人が出ていないか定期的にチェックしましょう。時には特に求人情報が出ていなくても、連絡先として掲載されてあるメールアドレスに、こういったポジションの仕事を探しているが、現在空きはありませんか?というメールを、レジュメを添えて送ってみるのも手。私はこの方法で、何度か仕事をゲットしたことがありますよ!

意外な盲点!?信頼できる人からの紹介

「知り合いの○○の旦那さんの会社で、事務ができるスタッフを探しているんだけど、誰か知らない?」という話、オーストラリアでは良く耳にします。求人広告を出すのが面倒なのか、はたまたその時間がないからなのか、割と口コミでスタッフをさがしている会社はあるものです。普段から「こういう経歴があって、こんな仕事を探している。」というのを、友人・知人の間で話しておくのもいいかもしれません。意外なところから仕事の話が転がってきたりするものです。

日本ではあまり仕事をゲットするためにガツガツすることは少ないかもしれませんが、海外、特に移民の多いオーストラリアやカナダ、アメリカなどでは、みな仕事を得るのに必死。「図々しいと思われたらイヤだな…。」なんて遠慮していては、いつまでたっても仕事はゲットできません。

全力で自分の能力&経験をアピールし、「自分を採用しないと損するぞ!」くらいの勢いが、海外での就職活動には必要です。

日系リクルーティング会社・日系企業も視野に入れる

日系企業はビザに強い

既に海外に居住していて、海外で長期的にやっていこうという場合は、まずはビザの問題をクリアしなければいけない場合も多いと思います。その場合、最初のうちは日系企業に就職することは企業側がビザ手続きに慣れているので話がスムーズに行く場合も多いです。(逆に向こうがビザを盾に、こちらの足元見てくる場合もありますので注意は必要です。)私の場合、カナダでは日系企業に就職したのですが、上司が手続きに慣れていて、ビザ情報にかなり詳しかったため、スムーズに永住権の取得まで漕ぎ着けることができました。

日本語が活かせる職業を斡旋してくれる可能性

また海外でも日系のリクルーティング会社に登録しておけば、日本語が活かせるお仕事を紹介してくれる可能性が高いです。日系企業は現地欧米企業に比べると待遇面では劣る場合も多いですが、安定した雇用という意味ではとても頼りになる存在でもあります。日系企業は現地企業とはまた違う、独自の日本とのコネクションを活かしたニッチなビジネスで安定的に利益を出しているところも多いです。そして、海外企業は待遇も良い場合も多いですが、業績が悪くなると躊躇なくリストラを敢行します。

日本人と働くことで予期せぬストレスも発生する可能性あり

海外の大都市では有名日系企業もたくさんありますが、日本から派遣されてきた方が上司になる場合も多く、現地採用とは待遇面や、キャリアパス的にもかなりの差があります。こういうのに不満を持ってしまい、自分の実力に自信があるのなら、キャリアを積んでから現地の企業に挑戦されるのも良いと思います。

Linkedinに必ず登録する

現地の求職者が使うビジネス版SNS・Linkedin

昔はMonster.comを使って、ヘッドハンティングも行なっていましたが、今ではすっかりLinkedinの一人勝ちです。きちんとした海外の会社に勤める多くの人たちが写真付きで自分のプロフィールをしっかりとWebで公開しています。多くのリクルーターたちがLinkedinを使用して、常に候補者にアプローチをかけています。そしてLinkedinは非常に英語主体のツールです。

Linkedinの履歴書は時間をかけて作成して、出来れば英語ネイティブに添削しておいてもらったほうが良いでしょう。プロフィール写真も少しお金をかけて用意しましょう。

ヘッドハンターの見極めが重要

Webに履歴書を掲載し、キャリアが構築されてくると、ヘッドハンターからも連絡が来始めるかもしれません。初めてヘッドハンターから連絡が来たとしても舞い上がらないで冷静に対処してください。日本では、あまり経験のない新米ヘッドハンターもたくさんいます。彼らがコンタクトの時に英語を使うのは、日本人が英語が苦手という意識を利用しているからという可能性もあります。日本語がペラペラでもあえて、英語を使用するというのは心理戦として良く使われる手法です。

向こうが提示して来たポジションを分析して、これが自分のキャリアパスに合っているものなのかを良く見極めます。紹介された仕事がヘッドハンターの力量を表すからです。誰これ構わず、ブラック仕事を紹介しても、採用が決まればヘッドハンターたちには高額な報酬が行くわけですから決して彼らのペースにのせられてはいけません。

世界拠点を持つリクルートエージェンシーに登録する

使える登録無料エージェンシーはたくさんある

信頼できるリクルーティング会社には世界中にオフィスがあるところもあります。こういう会社では常に世界中のポジションの情報が集約されているので、海外就職に興味がある場合は相談に行くのもありでしょう。通常は登録に際して候補者には料金は一切かかりません。また、ニッチなエリアの専門知識を活かして少人数規模の会社ながら良い仕事情報を持っているエージェントもあります。

JACリクルートメント
ロバートウォルターズ

日系企業駐在員・外資系企業から海外本社勤務を狙う

日系企業駐在員は手厚い家賃補助が魅力的

地味で一番大変な方法ですが、日系企業の駐在員として、または日本の外資系企業から海外本社勤務を狙うのはキャリアアップとしては一番望ましい形の一つです。

駐在員は、海外現地採用だととても住めないような高額な家賃の物件を会社が貸してくれる場合も多いです。近年、人気のある海外の都市の家賃は非常に高騰しており、日本の単身者の倍くらいかかってしまうとイメージしても良いかもしれません。若い人は家賃だけでお給料が飛んでしまうというのは普通です。海外で家賃を払わなくて良い間に貯蓄ができるのは本当に大きいことです。

日本にある外資系企業の海外本社転勤でコネクションを作る

外資系企業を視野に入れている場合、本社での勤務経験は後に大変大きい「売り」になります。本社でのコネクションは大変貴重ですし、本人を知っている知っていないで、いざという時の話の通り方もまるで変わってきてしまうからです。ですから、海外でインターンができるうちに、こういった海外有名企業の本社に潜り込み、経験を持つのも後のキャリアに非常に有効だと思います。

海外勤務時代のコネクションを維持する

海外企業はコネ採用が多い

企業が求人情報を一般公開するには、思った以上の手間とお金がかかります。信頼できる自社従業員からの候補者の紹介はリクルートメント手法は“reference/referal(推薦状)”と呼ばれ、よく使われています。人材を紹介した社員は、その人材が実際に入社するとボーナスをもらえる会社もあるほどです。

同僚とは将来を見据えたお付き合いを

英語では“Don’t burn your bridges”という表現がありますが、会社に不満があり、辞めることになっても「立つ鳥跡を濁さず」を最大限心がけましょう。IT企業などでは、昔の同僚と再度また、別の会社で一緒に働くことも多いのです。一度ついてしまった悪い評判を取り戻すのはとても大変です。

信頼できる元同僚との食事会や飲み会はある程度は出席して行くのも良いことだと思います。思わぬ未公開キャリア情報を教えてくれるかもしれません。

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