英会話は難しいと感じる人が多いですが、実は英語ネイティヴと会話をしていても彼らは特別に難しい単語を喋ることはほとんどありません。それどころか、英語を喋ったり読んだりするのに必要な単語は中学生の時に覚えた単語で十分事足りてしまうものなのです。
独学で英語を勉強している人を見ていると、実生活ではまず使わない難しい単語ばかりを優先して覚えていて、結果とても簡単で使える言葉を覚えていない方をみるのも少なくありません。英語は限られたキーワードだけを効率よく覚えていけば、誰でも喋ることができるようになるのですが、意外と知られていないのはもったいないです。
今回は中学英語だけでいかに英会話ができるようになるかについて解説していきます!
英語を喋るために必要な単語は意外と少ない
中学生が覚える英単語の数
- 単語数: 1500~1600語
- 慣用句: 200~300語
これだけ見ると多く感じるかもしれませんが、実際中学から英語を勉強していたらこれくらいは意外と覚えているものですし、単語には AppleやPenなどのとても簡単な言葉も含まれていますので実際に覚える単語はこれよりもさらに少なくなります。イギリスの言語学者チャールズ・ケイ・オグデンが1925年に選出したベーシック英語によると850語で必要なことを全てを理論的には表現可能だとしています。
中学レベル英単語だけで英語が喋れるようになる勉強法3つのコツ
ほとんど同じ意味の単語は覚えない
単語を覚えていると、ほとんど同じ意味を持った別の単語があります。こういった単語にはいくつかのパターンが実はあって、それぞれ3つに分類できます。
- 書き言葉
- 話し言葉
- かたい表現・より強い表現
例えば”should”と”ought to”はだいたい同じような意味になりますが、Shouldを上のリストに当てはめてみると②の話し言葉に当てはまり”ought to”は③のかたい表現のパターンに当てはまります。英語を喋りたいのに書き言葉ばかりを覚えてはあまり意味がありません。特に独学で勉強しているととにかくわからない英語を全て覚えようとしてしまいがちなので、使える単語を厳選して覚える必要があります。
覚える単語に優先度をつける
英語を話す上で重要な「動詞」「形容詞」を重点的に覚えると話しを理解する力が向上します。その他の品詞も当然、勉強する必要がありますが、喋れるようになるという目的を達成するために効率よく勉強するにはこの2つ品詞を優先的に覚えておけば格段に英語の習熟度はアップします。
優先度の付け方のポイントは、自分が英会話をしていて「ああ、あれ何て言うんだろう」と思った回数が多いものが優先度の高い、覚えるべき英単語です。英会話をやってみると成長が早いものですが、その理由の1つは自分に足りないものが分かりやすいので勉強も効率的になる、ということが言えますね。
動詞:動きや状態をあらわす言葉「Be動詞」と「一般動詞」がある
これは英語を勉強するならおさえておきたいネイティブの頭の中にある英語の考え方です。
Be動詞
→「私は〜である」、「私は〜にいる」人やものの状態をあらわす時に使う
例:He is an actor 彼は俳優です
一般動詞
→人や物の動作をあらわす言葉
例:He runs fast 彼は走るのが早い
このように、同じ動詞でも意味するものが異なることはよくあります。英単語をある程度整理しながら覚えていく方がより効率的ですし、自分のが使っている単語の中で使用頻度が少ないものは英語を話すようになるという目的であれば忘れても構わないでしょう。使わない言葉は自然と消えていくものですしね。
英単語をフレーズで覚えて会話の幅が広がる
英会話はフレーズ(専門用語でPhrasal Verb 句動詞)を覚えることでナチュラルな英語を話す、もしくはテストなどの言い換えにも役立ちます。
しかし覚えるといっても全く新しい単語を覚えるわけではありません。すでに覚えている簡単な単語を使うだけですのですぐにチャレンジできます。さらに言えば、ネイティヴのような喋り方をしたければ句動詞は避けて通れません。
句動詞とは
動詞+副詞」または「動詞+(副詞)+前置詞」によって構成され特別な
意味を生じ、まとまって1つの動詞のように機能する定型フレーズ。
Look + for = 探す
move + out = 引っ越す
take + place = 起こる
句動詞を覚えるのは大変ですが、無理をせずよく使うものだけを覚えていきましょう。句動詞を覚えた数だけ必ず英会話のスキルは向上していきます。英単語の意味だけを覚える表層的な学びではなく、意味と使い方をしっかり抑えた覚え方をしましょう。
以上、いかがだったでしょうか?英単語の数をやみくもに増やして覚えまくるのも良いかもしれませんが、そんな勉強は暗記マニアでもない限りなかなか続かないものです。それに、何年勉強してもわからない単語はいくらでもでてくるものですし、きりがありません。
上手に優先度を付けたり英単語の重要性を考えることが大事ではないでしょうか。少しでもドキっとすることがある方はぜひ実践してみてください!